ホームセンターにあるペットショップを久々に覗いたら、小動物のコーナーがなくなって保護犬がいました。びっくりした。そして、ああもうここには立ち寄っちゃいけないかもと思ってしまった。
おこあえですが、犬や猫がべらぼうな価格で売られているのに私はずっと違和感があって、それは商売として確立しているとわかっていながら、なんとなく後ろめたさを感じていました。だって値段がつかない犬や猫もいるんだもの。でもまったく、それは需要と供給で成り立っていて、私なんかがちょっと不服そうにしていたところでどうでもいい話。でも、だからこそ安心してかわいいとただ愛でていられたんです。
だけど保護犬って詳しく調べてないのにあれですが、生体の価格はないんでしょう…?誰かが連れて帰らないと……いやそれは値段がついている他の仔も同じかもしれないけど、その可能性って…とかぐるぐる考えてしまいました。
私は犬も猫も飼ったことがありません。ずっと「お前に生き物の世話なんかできない」と言われていたから諦めていたけれど、どうやら母の代で飼育に失敗した過去があったみたいです。
保護犬のプロフィールを見てみると「プードルを飼ったことがある方」とか、当然かもしれないけど経験がある人を求めているようでした。ほっとしたと同時に、少しさみしかった。とてもとてもかわいかったです。見たら来月で6歳になるみたい。いつか必ず来るお別れが、仔犬のときに迎えるよりずっと早くなってしまうんだ、と改めて気づきました。
存在は知っていても、普段目にしなければ忘れていた。でも今度からあそこに行く度に会えるんだ。私なんかが迎えられるはずがないから、今まで通りただ愛でていればいいのかもしれないけど。
昨日からそんなことを考えています。
紀野小梅のことを語る