【一人の夜のつぶやき】
普段ならもう寝ているのに、今日は寝られなかった。酔いたい気分。
娘の言動を正そうと声をかけると、決まって「だけど間違えちゃっただけだよ」と返される。「はい」と素直に返事ができない。
まだ4歳。反論できるようになるなんて成長したなと思えればいいのに、いちいち気になってしまうのがまずいのだろう。それでもどう考えても感じが悪い娘の態度を改めたくて、諭して伝えるつもりがいつも泣かせている。
「お母さん、そこにいるのはあなたです」みたいな言葉を目にした気がする。子どもは私なんだろう。夫の顔をしていても、中身は私にそっくりだとよく言われている。不憫になる。
さっぱりさわやかな、感じのいい子になってほしいと思ったのは、私が真逆だからで、私みたいになってほしくないからなのに、いつの間にか私みたいになってる娘。だから早くなんとか修正しないとと思っているのに。
まずい。落ち着かなければ。
紀野小梅のことを語る