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紀野小梅のことを語る

娘の初めてのマラソン大会が終わりました。うちの幼稚園はなんだかやけにマラソンに気合いが入っていて、11月から練習が始まり、年少だろうが1キロ走らされるんです。泣きながら走る子がいると聞いていたので、完走できるだけでもたいしたもんだと思っていました。しかし娘から「女の子、1番!って言われた」と聞かされ、記録会で2番の紙をもらってきたときから変わってしまった。順位が気になってしまったのです。
公園でよく遊ぶ年長の男の子は1番で、その子のお母さんも娘の走りを期待してくれていました 。記録会で2位ならいける!入賞しよう!と。6位以内は表彰されるんです。
それなのに20番台のときもあって、走りにムラがあるみたいでもやもや。大会前日には本番と同じコースを4本走らせました。
そして迎えた本番。スタート直後、先頭集団に娘の姿はなく、年長の男の子のお母さんが「ダメかと思った」と言うのも無理ないくらい、とても上位に入れそうじゃなかったのに…
コースを半周して戻ってきたとき、トップの女の子はぶっちぎりで速い!次に来たはスタート直後トップだった子でやっぱり速い。3番目の子が来た…と思ったら、4番と5番がほとんど離れずに向かってきた!4番が仲の良い同じクラスの子で、5番が娘でした。
もう、あとから「あの声援はすごかったね」と笑い話になるくらい、娘の名前を呼んで応援しました。4番の子は抜けると思っていた。そんなに差はないし、夫は「前の子についていって、ゴール直前で抜くんだ」と教えていたから。
それでも帰ってきて、5番だったと報告されました。そのときすぐに頑張りを認めてあげたら良かったのに。なんで抜けなかったんだと思ってしまった。だから祝福の言葉に心がちゃんと入ってなかった。今さら後悔してもどうしようもないんですが、娘に申し訳ない気持ちです…