各人が責任を問われる必要のないことから受ける苦痛を、可能なかぎり減らさねばならない。
(市井三郎)
たまたまこの国、この民族の一員として生まれたことで強いられる苦痛。この性、このような体つきに生まれたことで受ける苦痛。本人のあずかり知らぬ属性によって受けるこれらの不条理な苦痛を取り除くことが、「自由」や「平等」といった理念よりもっと根本的な倫理的要請だと、哲学者はいう。「歴史の進歩とはなにか」から。
(鷲田清一)
各人が責任を問われる必要のないことから受ける苦痛を、可能なかぎり減らさねばならない。
(市井三郎)
たまたまこの国、この民族の一員として生まれたことで強いられる苦痛。この性、このような体つきに生まれたことで受ける苦痛。本人のあずかり知らぬ属性によって受けるこれらの不条理な苦痛を取り除くことが、「自由」や「平等」といった理念よりもっと根本的な倫理的要請だと、哲学者はいう。「歴史の進歩とはなにか」から。
(鷲田清一)