『シャーロック・ホームズ』観てきたよ。
・紛うことなき『シャーロック・ホームズ,のようなもの』でした。
・割合,正典に忠実なホームズ像なのにホームズぽく思えないのが不思議。
・彼の奇矯な面のみが強調されているのは余り好きじゃない。
・英国紳士としては全く表現されていないのが大変不満。
・脳裏に浮かぶジェレミー・ブレッドと比較してしまうのが主たる要因ではあるでしょう。
・というわけで,少なくとも自分はロバート・ダウニーJr.のホームズは好きじゃありません。
・物語は完全にオリジナル。
・アイリーン・アドラーが登場するけれど役割は全然違います。
・モリアーティに操られる女犯罪者てのは酷いでしょう。
・これならオリジナルの登場人物を出せばよかったのに。
・演じるレイチェル・マクアダムスの美貌にはキュンときましたけどね。
・ジュード・ロウのワトソン博士は格好良すぎ。
・ある意味ホームズ以上の有能さを発揮しています。
・ちなみに彼の妻メアリー・モースタンも登場するのにはびっくり。
・時代的には「ボヘミアの醜聞」「四つの署名」以降「最後の事件」以前といったところ。
・ホームズが逮捕し,絞首刑に処せられた猟奇殺人犯ブラックウッド卿の復活から物語は開始。
・英国政府転覆の陰謀は壮大でなかなか好み。
・ただ,やたらと冗長で中盤は退屈してしまいました。
・まさかホームズ映画で居眠りするとは思わなかったさ。
・事件の真相自体も去年見た某映画を彷彿とさせる意外性に欠けるものだったし。
・ホームズのボクシング場面が多いのにも閉口。
・確かに原作でもボクシングの達人だったけど賭け試合に出るような人物だったか?
・そしてそのボクシングの戦いもストップモーション多用であんまりおもしろくないんだ。
・タワーブリッジでの最終場面は格好良かった。
・モリアーティ教授は殆ど登場しない割には存在感がたっぷり。
・犯罪界のナポレオンの面目躍如です。
・今後の続編で登場するときに誰が演じるのかが大変に楽しみ。
・エンディングロールで映画のワンシーンがシドニー・パジェット風のイラストになる演出は良かったです。
・この映画の中で一番好きな表現方法かも。
・思い入れが深い題材である分,余計に不満を感じた作品でした。
・ホームズに思い入れがない方が逆に楽しめるかもしれません。
・それでも続編があれば観に行くのだろうけれどね。
映画シネマ部のことを語る