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ひとりごと(長文仕様)のことを語る

今日お別れしてきた職場とは、実は長い付き合いだった。
今経営している会社が経営する前から、なのだ。
あの建物が建設中の時、当時の夫が、防火断熱内装の工事を請け負っていたのだ。
夫と離婚したあと、縁あってその建物のテナントに入っている業者に就職した。
ちょっと出世して離れたが、前の会社を辞めるときにスカウトされてまたあの建物で働くことになった。
結局それからたったの3ヶ月半で去ることになったけれども、あまり寂しいと思ってなかった。
現実に明日のおまんまのほうが大事なわけだしね。
そう思っていたのに、従業員出入り口に引かれた赤いライン(そこから土足を示す)を超える時、胸が一瞬締め付けられた。
 
さようなら、もう二度とここを通ることはないでしょう。