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身体の些細な不具合のことを語る

メンチカツ。例えば、お前いつもカラアゲばっかりだよなとか、トンカツではちょっと頑張りすぎだろうとか、でもコロッケだけだと物寂しいとか言う時に選ばれがちなあのメンチカツです。今日の昼食時も、上記のようなおよそ誰も得をしない計算が働いて、個人的には、他のメニューに押しやられて「たまに食べたくなる揚げ物」ポジションにおわすメンチカツを注文したのでした。メンチカツ、美味しかった。ところで、誰も得をしない計算には誤算がつきもので、35歳を過ぎた頃からでしょうか、昼にメンチカツを食べた日の午後には決まって地獄のような胸焼けに苛まれます。ひき肉の油分を揚げ物の衣で閉じ込めるという凶悪さを、さもコロッケですよ言わんばかりの外観でポーカーフェイスを決め込むあたり、さすがの卑劣惣菜と言わざるを得ません。メンチカツ。そして、たまに食べたくなるのではない、しばらく食べたくなくなるのがメンチカツだったと、この身を焦がしてまた思い出した追憶の11月、いかがお過ごしでしょうか。暦の上ではすでに立冬を迎えましたが、まだまだ厳しい喉元の熱さが続いています。皆様におかれましても体調をくずされませんようお元気でお過ごしください。