"正月の初夢に見ると縁起が良い夢をあげて「一富士、二鷹、三なすび」(いちふじ、にたか、さんなすび)という伝統的な表現がある。これは一説には江戸時代の中頃から「三大仇討ち」として喧伝されてきた「曾我兄弟の仇討ち」(曾我兄弟は富士の裾野で巻狩りが行なわれた際にこれに乗じて仇討ちを行なった)、「赤穂浪士の討ち入り」(播州赤穂藩浅野家の家紋が「丸に違い鷹の羽」だったことから)、「伊賀越えの仇討ち」(伊賀国はなすびの産地として知られていたことから)のことを言ったものである。”
「一説には」で言い始めて「言ったものである」の断定口調で締めるこの感じ好き。