安定のクズ野郎スティーブ・ジョブズの、キャリア上の転機となる製品発表直前の舞台裏では進行形の亡霊たち(自分が撒いた種)が立ちはだかり舌戦が繰り広げられる!それも三回!
おもしろかった。”舞台裏劇”ということもあって「バードマン」を思い出すくらいテンポが良かったです。むしろ会話が速すぎてスティーブ・ジョブズ弱者の自分には一度観ただけで完全に人間関係が理解できたわけではなかったけど、鑑賞後主要人物3人についてぐぐるだけで十分整理できたし、そんなに問題なかった。詳しい人なら更に楽しめると思う。
ダニー・ボイル×マイケル・ファスベンダーということでこれは観ておこうというつもりで行ったら、個人的史上最強の「元カノ」であるところのキャサリン・ウォーターストンが元カノ役で登場したり、まさかオデッセイから続いて2回連続でジェフ・ダニエルズさん(いま名前調べた)の仏頂面を拝むことができたので俺得でした。それはそれとして、マイケル・ファスベンダーが素晴らしいのは言わずもがな、暴君の無茶振りを聞いたり叱咤したりなだめすかしたりする甲斐甲斐しい秘書的役どころのケイト・ウィンスレットがね非常に良かったです。