長らく我が魔窟に巣食っていた伝説の家電リサイクル法抵触アイテム(ブラウン管テレビ、 凍える本棚 、ファジィ洗濯機)を廃棄業者まで運んだあと、リサイクル店で液晶テレビを買い取ってもらった。かつて三種の神器と呼ばれたオンボロ家電の廃棄料金は合計10000円弱であったが、その他に一つあたり2500円の運搬費が掛かると言われて、実家に駆け込んで滂沱の涙を頬に伝わせながらさめざめ愁嘆場を演じたところ、父が四次元ポケットから愛車のハイエースを出してくれるということになり、オンボロ三種の神器は廃棄業者に直接持ち込むことになった。老骨に鞭打つとはこの事である。昼までに諸々の運搬も終わり、運転役を買ってくれた父を労うと言っては烏滸がましいが、休日を半日潰してしまったお詫びにトンカツでも奢ろうとショッピングモールに入ったら、とんかつ屋の手前にあったてんやの天ぷら蕎麦サンプルに父がハートキャッチされてしまったご様子。結局てんやで天ぷらをおいしく頂いたのだが、食後にトンカツ屋のサンプルを見た父は「何だよ、このトンカツうまそうだな!」と言っていました。いやほら、そのトンカツはすっぱいに違いないから。
残業(トナカイ)のことを語る