「エクソシスト ビギニング」観了。
以下ネタバレを含みますたぶん。
「エクソシスト」に登場するメリン神父の前日譚。第二次世界大戦中にドイツでナチスの暴虐を目の当たりにしてトラウマを負い信仰を失ったメリン神父は、戦後酔いどれ考古学者としてエジプトで発掘に勤しんでいたが、ひょんなことからケニアで発掘された5世紀頃のキリスト教会の調査に参加することに。
・悪魔祓い映画だと思った? 残念、インディジョーンズでしたっ!
・異国の地での遺跡探検あり、ロマンスありと、インディジョーンズ的な見せ場が満載です。異国の地探訪+ホラー、というバランスで「サンゲリア」を連想したりもしました。
・それに加えて、ケニアの現地部族とイギリス軍部隊が衝突する戦争アクションシーンや、「予想外の犯人」的なミステリー仕立ての仕掛けまであって、まあ脂っこいです。「エクソシスト」とは何だったのか。
・「予想外の犯人」的な仕掛けを配置してしまったがために、観客および登場人物が悪魔(が憑依した人物)と対峙する時間はクライマックス以降に限られます。そのため全体的にサービス精神が旺盛な割に、エクソシスト映画としてはだいぶ物足りない感じに。
今ぐぐったウィキペディアの一部を引用しますと、
"当初は、ジョン・フランケンハイマーが監督する予定だったが、亡くなったため、ポール・シュレイダーによって撮られることになった。しかし製作会社が出来の地味さに難色を示し、アクションシーンを追加するために新たに雇われたレニー・ハーリンによって全面的に作り直された。
またリーアム・ニーソンがメリン神父を演じる予定だったが、スケジュールの都合により降板した。
第25回ゴールデンラズベリー賞の最低監督賞と最低リメイク及び続編賞にノミネートされた。"
レニーハーリン監督は「ディープブルー」の監督なのですね。なので「ディープブルー」の続編みたいなテンションで見るのがおすすめです。