2016年は色々あったので去年より少ない42本。ほとんど好きな映画になりましたが、今年はベスト10を決めたいと思います。

1位　ザ・ウォーク（3D）
童顔の男が高いところに張ったワイヤーを使ってあちら側へ行こうとする話なので、この映画はゼメキス監督がバックトゥザフューチャー２の年代に作った新しいバックトゥザフューチャーなんじゃないかしらと勝手に思ってます。実話ベースながらケレン味たっぷりで、メタ的なモノローグがあったり、オーシャンズ枠でもあり、とにかく飽きない。しかししかしやはりクライマックスの綱渡りシーンが圧巻でなんか全部持ってかれました。高いところ怖い。

2位 貞子 vs 伽椰子
タイトルを聞いただけで半笑いになるでしょう。実際に観てみると声を出して笑えます。そもそも「リング」も「呪怨」も、劇中で呪いに関わった人物は抗いようもなく理不尽な酷い目に遭う、というタイプのホラー映画ではなかったのか。いったいどうやって対決させるんだ！という最大のジレンマを、わりと勢いだけで「お、おう…」みたいな納得度の観客を置き去りにしたままあっさり乗り越えます。貞子と伽椰子に呪われてしまったという不吉さと絶望感はしっかり印象付けつつ、斜め上の展開で観客を置き去りにして、それでいて見せ場では鳥肌が立つくらい生理的に厭なシーンもちゃんとあったり。ほんと盛りだくさんで非常に楽しい映画でした。

3位 スティーブ・ジョブス
スティーブ・ジョブスの人生の転機となる３製品のプレゼン開幕前40分を並べたトリッキーな三幕構成の会話劇。目まぐるしく繰り返される苛烈な痴話げんかで詰り詰られ追い詰められるファスベンダー！スティーブ・ジョブス氏は最低のろくでなし、というところに焦点をあてつつ、でもそれだけではないんだよと、後に氏のもたらす功績を少し予感させるような話運びで、上手いなあと思いました。

4位 アイアムアヒーロー
イェー！やったぜ！日本だってすごいゾンビ映画が作れるんだ！長澤！斧！斧！

5位 ズートピア
僕は一番好きな動物がウサギなんですが、この先ウサギを見て手放しで可愛いとか言い放ったら、ウサギに怒られるんじゃないかという気がしてあまり迂闊なことは言えないなと思います。

6位 日本で一番悪い奴ら
7位 ロストバケーション
8位 ドント・ブリーズ
9位 君の名は。
10位 デッド・プール

ベスト挿入歌賞
死霊館 エンフィールド事件より「Can't Help Falling In Love」

ベストフェリシティジョーンズ賞
ローグ・ワンより ジン・アーソさん

ベスト衣装デザイン賞
高慢と偏見とゾンビ