駒込駅のm屋に入るのは今日で三度目というところだが、初対面の初老の店員に焼肉W定食の食券を渡すと、「大盛りにしなくて大丈夫ですか?」と聞かれた。「ごはん少なめでお願いします」と希望を伝えると、店員は、心底びっくりしたとでも言いたげなおどけた表情でペロッと舌を出し、調理係にオーダーを告げたあと、こちらに向けて今度はさも体調を心配するかのような表情で、「あれ??いつもは特盛りじゃなかったですか?」と言った。初対面である。返す言葉も見当たらず、憂いを帯びた困ったような笑顔で小首を傾げて応えたが、店員は再びおどけたような顔をしてお茶を濁した。どうやら駒込には特盛りを屠る俺がいる。
今起きたことをありのままに話すとのことを語る