id:discordance
残業(トナカイ)のことを語る

えいやっと社屋を飛びし出した社畜の勢いは留まるところを知らず、信号をふたつ越えた先のシャッターの降りた地下鉄入り口の隣のココカラファインの前辺りで目出度く第一宇宙速度を超え、おかげさまで夜の闇の奥の奥の方へと投げ出された。きりもみ状態のまま時々目に飛び込んでくる薬局の看板は、瞬く毎に小さくなっていく。さよならココカラファイン。ただ、このまま宙空を忙しなく漂っていても、きっとジョージ・クルーニーは助けに来ないので、気を取り直して地に足をつけとぼとぼ徒歩で帰ります。くたばれココカラファイン。