id:discordance
勝手に引用のことを語る

ところがそこに事件が起こったのである!
しかも、ああ、それはなんという恐ろしい事件だったろうか。えたいの知れぬ悪夢のような人殺し、妖気と邪知にみちみちた、計画的な一連の殺人事件、まことにそれこそ獄門島の名にふさわしい、なんともいいようのないほど、異様な、不気味な、そしてまた不可能とさえ思われるほど、恐ろしい事件の連続だったのである。

横溝正史「獄門島」