一年半前にライヴに行った時に立って演奏することが出来なくなっていた彼は、ステージ4の末期癌だった。
治療に入るまで長く伸ばしていた髪は、一回目の抗がん剤投与後10日目で全て抜け落ちていた。
毎日何十錠と薬を飲んで、毎日24時間寝ても覚めても船酔いが続くような気分の悪さに、もうどうでもいいと嘆くほどの苦しみに耐えて戻ってきた。
“寛解”と言って、癌は“完治”したとは言わないそう。
癌細胞は消えたけれど、再発の恐れと治療はこの先ずっと続くのだと言う。
それでも以前と何も変わらずステージに立つ姿を昨日見て、信じて待っていて本当に良かったと神様がくれた奇跡に感謝した。
おかえりなさい都.。:*+゜゜+*。.☆