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うちの猫のことを語る

一晩側で過ごし今朝葬儀を行い、先刻小さな箱に入ってお家に帰ってきました。
元々我が家にやってくる前に大病の手術を受けていた子なので、もしかしたらいつかその後遺症なんかが出てくるのかもしれないなと言う覚悟はしていました。
けれど、それがこんなにも急に突然やってくるとは思っていませんでした。
ずっと元気そのものでやんちゃで困るくらいだったのだもの。
虐待でごはんを満足にもらえない子だったのか、食物への欲求がすごくて何でも食べてしまうような子だったけれど、自分のごはん以外に欲しがるものは乳製品くらいだけになるようにふくふくにして、成長と共に年々言うことを聞くようになり、猫は宝物みたいに飼えば飼うほど愛情をかければかけただけ、愛しくかけがえのないとっておきの特別な存在になるのだなぁと思っていました。
どんなに遅くなっても必ず私が帰宅すると玄関に迎えに出てくれる、たまに外泊すると玄関に何度も様子を見に行って待っているような子でした。毎日必ず、怪我をして脚が痛い時でも変わらずに。
だから姿がなくなった今、家に帰ってきて玄関を開けるのがとてつもなく寂しい。
寒い日は布団に潜り込んできてゴロゴロと喉を鳴らし一緒に眠って、朝目が覚めた時も傍らで眠る姿と体温にえもいわれぬ幸福を感じていました。
まだまだもっとずっと一緒に連れ添うものだと思っていたのです。
大変なとき辛いとき悲しいときいつも支えてくれたのはこの子だった。
がんばって働いてあれを買ってあげるんだ!って励みにもなっていた。
急変して苦しんで逝ったのが可哀想だったけれど、病院ではなくあの子のお家で私の腕の中で眠りについたことだけが救いです。自己満足かも知れないけれど、最期をきちんと看取れたことだけは良かったと思っています。
ハイクを始めたのは、みかんのことを書きたかったからでした。
猫を飼うのは初めてで至らない飼い主だっただろうけれど、ふくふくにして安心して眠れるお家とごはんの心配をしなくてよい日々だけはあげられたかなと思っています。
私にとって特別な子だったので、もう猫を迎えることは出来そうにないけれど、これからも皆様のお家の子達を見て幸福のお裾分けをしていただこうかなと思っています。
たくさんの☆と暖かい御言葉ありがとうございました。