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電車内にてのことを語る

所々空席がある程度の車内。隣に座ったお兄さんはアイフォーンと付属イヤーフォーンで音楽を聴いている。
アコースティックギターの奏でるエヴァーグリーンなソング。その軽妙なサウンドに私は心踊らされつい、つい足でビートを刻んでしまう。バンドマンのサガか。
意図を察したお兄さんは音量を下げ、しかしなおベターミュージックは私の耳へ届く。更なるステージ。ついうっかり両足を使って複雑な16ビートを刻んでしまう。タカタカウンタカタカタカタカタン。
そしてお兄さんは音量を最低まで下げ、私は車内の走行音に包まれた。