子供の頃、PEANUTSのサリーがライナスをぶんなぐるのがアルマイトのお弁当箱だというのを読んで、
「はちのお弁当もアルマイトのお弁当箱がいい。買ってくれ」
とお母さんにねだって困惑させたことを思い出した。
今時(といっても25年くらい前)アルマイトのお弁当箱なんてなかなか売っていなくて、
釈然としない思いでキティちゃんのお弁当箱を使っていた。
さらに小学生になって、もうすこし理科っぽいことの書いてある本を読んだら
「アルマイトのお弁当箱のふたに穴があくまでお弁当のおかずにうめぼしを入れて欲しい」
という欲望(もはやお願いという生温いものではない)にとらわれ、ますますお母さんを困惑させた。
田んぼに水を流す細い水路に笹舟を流し、ひたすら笹舟を追いかける、とzさんが昨夏やっていた挑戦に似たこともやった。
毎日帰り道の土手で四つ葉のクローバー探しもやった。あれはシロツメクサにはあるがアカツメクサにはなかった。
植物の水やりにずっとじょうろを持っているのが面倒だと思い、自称「自動あさがお水やり機」の開発にも取り組んだ。
ムーミンのように強風時に傘を持っていると浮くのか、というのもやった。
あじさいリトマス試験もやった。
こうして書くとほんと痛々しいというかしょうもない小学生だった。今でもしょうもない大人だけど。
本に影響されやすかったのは子供の頃からで、南方熊楠なんて生意気にも知ってしまったからいろいろ手を出したくなった。