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怒られても構わないことを堂々と言い切るのことを語る

[学生指導と研究職]
「できなくて悔しいと思わないのかな?」
と私は不思議なのです。
学生実験のテーマはだいたい院生が試してみて考察できそうなことをやらせるし、図書館とまあネットで調べるのもOKにしてるし過去レポもあるので書けないはずがない。
質問も研究室にいつでも来ていいと言ってる。
それで調べてると次の疑問が出てきて知識を深め、調べる方法を身に付け、4年生で必ず書く卒論の練習としても学生実験レポートは重要。
真面目な子はこちらの予想以上に調べてきて、
「液体酸素はどうして青く見えるんですか」
と来られた時(それはまさに私がカップラーメンにお湯を入れた瞬間だった)はいろいろ焦った。
そこまでは要求してなかったがすぐに自分も答えられなかったので、2日待ってもらって私も勉強した。ラーメンは全部お湯を吸っていた。
解答を教えるわけではないが3年生がまだ講義でやってないことなどはこっちの勉強も兼ねてある程度説明や参考文献を教える。
コピペ防止に手書きでやらせている研究室がほとんど。
それでも完全コピペしてきたやつがいたときは「怒ってますよ」と噂を流したら書き直したのを持ってきたので「みんな1回しか提出しないんだよ?今できるならなんで最初からやらないの?」と受け取らなかった。そしたら私たちはケチ呼ばわりされていた(笑)

スタコメをいただきましたが、会社は成果物を出してなんぼだし、それはこうであることのエビデンスも言えないと認めてもらえないので学生時代のぬるいレポートや試験は全くためにならない。
わたしは「なんで、どうして」を追及しすぎてうつになったので(それだけじゃないけど)、最初から完璧な報告を用意しなくてもよかったんだなと企業研究職になる新人には伝えたいです。
やっぱり論文も書きたかったし学会にも出たかった。なにより製品になったものを見たかったです。
知財部のおかげで特許を取れて、おそらくその方法でそのモノを作ったのは私が世界初…のはず。
連休中は学生時代のノートで材料力学(特に破壊機構)やステンレスについて復習しようと思います。
材料次第で世界は変わるという最初の先生の言葉を思い出すと、あーやっぱり小さい会社でいいから研究から製品まで関わりたいと未練たらたら。
男は多摩川でも石狩川でもまるめてポイだけど材料工学への熱意はマリアナ海溝に沈めても浮いてくる。(おおげさ)