我が姉は「ナメクジはセーフだがカタツムリはアウト」という、どっちも大丈夫な私からすれば謎の感性の持ち主。
同棲先での引っ越し手伝いの際、姉彼氏が水槽で熱帯魚を買うという話は聞いていた。
そのしばらく後、電子ピアノを運びに行ったとき、魚や水草の入った水槽のガラスに、タニシがいた。
当たり前のことかもしれない。しかし、私は気付いた直後、姉に問うた。
私「水槽にあなたの嫌いそうなもの入ってますけど」
姉「うん、3匹だけ許可した」
私「…いるけど若干汚れてますよね」
姉「そうなんだよ、そいつら全然仕事しない」
どういう過程で「3匹だけ」認められたのかはわからないが、素人目に見ても、もう数匹いれてあげたほうがいいんじゃないかとは思った。
ともあれ、一緒に生き物を飼うということ自体そう簡単にできることではないと思う。姉はこの他にも「この水木(何故か姉の引っ越し前の部屋の風呂場で水につけてた)邪魔!」と、引っ越し作業のときぼやいていた。
親しい人に対しては基本的に自己中心的な性格である姉をどう説得したのか、姉の彼氏の手腕が気になった。