いいや、あんなちゅーは手をつなぐようなもんだ。
もっと正確に言うと、グーパンされたようなもんだ。
「どこまでがダメでどこまでがいいの?」
という話をしたときに、ちゅーはダメだろう!と言ったよ…たしかに言った。
それを自分から破ってどうする。
特別な気持ちはなくても、きゅんとしちゃった自分が居るの。
できるもんか、と思ってたんだ、へへーんとしてたんだ。そしたら頭掴まれてちゅーはずるいべよ!!
だって、そんなんされたら、誰だってときめいちゃう。
いいか、あれはグーパンだ。拳だ。
そう言いきかせてる自分。
付き合いたいとかじゃなくて、ひさしぶりにドキッとしたってこと。
だって、次会ってもいつも通りだし。
うちらってそんなもん。
ときめきが欲しいよーーー最近マンネリだよーー
ずっと仕事だし…これじゃあ別々に暮らして、時間を見つけて会ったほうが新鮮。
そういうの憧れるし。
付き合ったときからずーっと一緒って、慣れ過ぎてときどき怖くなる。
結婚してるわけでもないのに、旦那でもない兄でもない弟でもない、分けられない家族みたい。
ひこうきのことを語る