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ひこうきのことを語る

うちには、叔母さんが小学生の頃に拾って来た黒猫がいました。
20年近く生きて、頭が良く、人間の子供まで育てた猫でした。
赤ちゃんだった私はそんな猫のお母さんに守られていました。
弱って声も出なかったのに、最期は外にいるばあちゃんに「ニャー」と確かに鳴いたのです。

初めて自分で飼ったハムスターは、よく懐く優しい子でした。
上京してひとりぼっちだった私には、あのこしか居ませんでした。
その年の一番寒かった冬の日、あのこは小屋の中で冷たく硬くなって居ました。
早く帰っていれば。
後悔したときには遅い。
謝っても、許してくれないかな…。
もう、動物は絶対に飼わないと決めました。

さみしくて、またあの暖かい気持ちになりたくて
誕生日のプレゼントにもらったキンクマのハムスター。
なかなか仲良くなれなくて、焦ったけど
あの子なりに、がんばってたこと、ちゃんと知ってたよ。
病気から助けてあげられなくてごめんね。
手の中で看取ってあげられたことがせめてもの救いでした。
私を待って、最後の力でペロリと手を舐めてくれたことを忘れないだろう。

うちのうさぎもきっと私より先にいなくなってしまうでしょう。
たくさん、たくさん泣くでしょう。
何年たっても、さみしい夜は思い出して、泣くでしょう。

回りに呆れられても、それでもまた動物を飼うでしょう。
別れは悲しいけど、楽しい・嬉しい・あたたかい・愛しい、その他たくさんの気持ちをあなたたちは真っ直ぐくれる。