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ひこうきのことを語る

ちいさな家族が虹の橋へ行ってしまった。

がさつな母が大切に育てていたモルモット。
急に餌を食べなくなり、足が動かなくなった。
毎日病院に通っていた。
すこし元気になると、動かない足を引きずって起き上がろうとしたらしい。

仕事が終わってから、連絡があって体を温める湯たんぽを持っていった。
ホッカイロで温めて、タオルで包まれていた。

息をしているのがやっとなのがわかりました。

ふーが大好きなところをたくさん撫でた。
グルグルも言わなかったけど、ちょっと喜んでいるようだった。
たくさん撫でた。
しばらくして、呼吸が変わった。
見ていることしかできなかった。
静かになって、涙が止まらなかった。
母はずっと名前を呼んでいた。
「ふー。ふーちゃん。」
頑張ったな。もう注射すっことないな。苦しかったな、えらいな。

私が来て10分もたたなかった頃。
待ってたのか、ふーは。
お尻をなでるとキュウキュウ言って、あごの下や頬をなでると全身で震えながらグルグル言った。
食いしん坊で、ビビリ。
ロッタとも遊んでくれてありがとう。
寂しくて寂しくてたまらないよ。
冷蔵庫を開けるたびに警報機みたいに響く鳴き声が聞きたい。

かなしい。