はーちゃん、という女の子の話。
中学で知り合った子。
頭がまあぁまぁ良くて、とても太ってて、いつも目立たないようにしていた。
話してみると、可愛いところもあって、笑った時にめがねにほっぺが食い込んだ。
男子はそんなはーちゃんを馬鹿にしていたし、ブス!なんてひどい言葉を言う人もいた。
女子も、あの子と私たちは違うから~なんて一線置いてる子もいた。
それでもはーちゃんは毎日笑ってたし、
体育のマラソンではいつもビリで笑われていたけども休まなかった。
大人になってから地元に帰省したときに、コンビニではーちゃんに会った。
すぐわかった。全く変わってなかったから。
大きなシャツに、ゴムのスパッツ。
「久しぶりだね!!」
と声をかけると、ずっと下を向いていて早く話を終わらしたいようだった。
話はするのに、目を見てくれない。
そのことがずっと悲しかった。
震災があって、みんなに会うようになって、いつも思い出してた。
会いたいなあって。
そしたら!
先日、ラインの友達登録されていて
最初は出会い系の人かと思ってたけど、
今日思い切ってメッセージ送ってみたんです。
はーちゃんだった。
元気そうだった!
文字だけだけど、元気そうだったよ!!
会いたいから、考えながらライン中。
いつ誘おうか。