なんか成人式の振り袖ネタでわたくしのトラウマを抉る話がちらほら。
わたしは着物はいらないから留学させてくださいと、繰り返し泣いて頼んだけど
母は少しも耳を貸さずわたしが結婚するまでに振り袖訪問着小紋ととどまるところを知らず着物を仕立て続けた。
銀座のたいへん有名な呉服屋さんで、わたしの家としてはあり得ないくらいのお金を注ぎこんで。
着物、帯、草履、その他の小物すべてを専用に揃えた一式は、結局振り袖以外は一度も袖を通さないまま実家の納戸にある。
わたしはそれらのことを考えるたび、進路のことで母と争い続けた年月を思い出し、その着物たちがわたしの人生への母の干渉と妨害の具現であるように思えて怒りと吐き気が込み上げる。
ほかのことはともかくこれについてだけはわたくしは感謝などぜったいにしない。
quadratus (★)のことを語る