泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』
あれ? なんでわたしこれ読んでないの? って気がついたので読んだ。
わーなんでわたしこれ読んでなかったの!! って今なっている。
や、ほんとにおもしろい。
ミステリとしておもしろいしミステリ好きとしておもしろいし書き手が本当に知り抜いてかつ愛してやまないものについて書いたものを読む喜びもあるしなんかもう何冊もの書物を同時に読んでいるみたいなのにいらないことはなんにも書いてない! とかそんな感じ。
「タキシードを着た奇術師が桂子の傍にいた。彼は空中から赤いバラの花を取り出して、桂子に渡した。彼女はそのバラを飲み込んで、目の中からだしてみせた」