ルイ・ベルトランの詩集『夜のガスパール』の末尾には「作者の枕元にあった遺稿より抜粋したる断章」が加えられおり、その1篇目は「美わしのアルカーデ」と題されている。
おおうるわしのアルカーデ というリフレインを伴う、古い俗謡を思わせる作品だが、これには実はさらに異稿があり、作者の枕の下に注意深く隠されていたそれにおけるリフレインは「うるわしのトリアーデ」であった。
作者がなぜこの異稿を3段に重ねた羽根枕の一番下に隠したのかについては未だ定説がない。
後半から嘘を織り交ぜる
想像で語るトリアーデのことを語る