四半世紀どころではない30年以上ぶりに観た歌舞伎に感想。
熊谷陣屋 戦で子を喪った (と思ってるけどじつは違う) 女とその女を慰める (けどじつは子を喪ってるのは自分なのを知らない) 女が出てくる。立場が逆転する瞬間が衣装で表現されたのが印象的。最終的に自分探しオチ
壽三代歌舞伎賑 「木挽町の芝居小屋で襲名公演やってる」っていうメタお芝居。役者が勢揃いしてる中でああ孝夫 (こうしか呼べない) ハンサム
仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の場 白鸚演ずる大星由良之助は幾重にも自分を落として真意を隠し機が熟すまで耐えている大人。その一方で孝夫 (こうとしか呼べない) と玉三郎の演じる旗本とその妹の遊女は、運命の前にただただ無力で途方に暮れておいおい泣くみなしごのよう。これほんとうにおもしろかった。
孝夫も玉三郎も時間が止まってるんじゃないか。
とりわけ旗本の孝夫の身の軽さはびっくりしちゃう。
あ、でもちょっと声が変わった気はする。
またときどき観たいな。引き続き孝玉フォーカスで。