「中心と周縁」「トリックスター(いたずら者)」などの文化理論で、1970年代から日本の思想に大きな影響を与えた文化人類学者で文化功労者の山口昌男(やまぐち・まさお)さんが、10日午前2時24分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。81歳だった。
専門分野を自由に横断する学風は、80年代の浅田彰さんや中沢新一さんらによる「ニューアカデミズム」にも大きな影響を与えた。著書は大佛次郎賞を受けた「『敗者』の精神史」のほか「アフリカの神話的世界」「道化の民俗学」「文化と両義性」など多数。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0310/TKY201303100023.html
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