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メモのことを語る

桜と大和魂
明治二四~五年、靖国神社に200本のソメイヨシノ植栽。
明治二十年代前半は「日本」が強調されてくる時代である。雑誌『日本人』創刊が明治二一年(一八八八)、三宅雪嶺の『真善美日本人』が二四年、岡倉天心の『日本美術史』の講義も二三年にはじまる。佐藤通信『(日本美術)誕生』によれば、「日本画/西洋画」というジャンル分けもこの頃にできる。徳富蘇峰の『国民新聞』創刊が二三年、内村鑑三の『代表的日本人』が二七年。同じく明治二七年には志賀重昂の『日本風景論』初版がでる。