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信頼できない語り手の例
子供が語り手となる物語では、経験不足や判断力不足のため、「信頼できない語り手」になることがある。
1884年の『ハックルベリー・フィンの冒険』では、主人公ハックは未熟なためもあり、登場する人物達に対する判断は、実際以上に寛大なものになっている。ハックが作者の「マーク・トウェインさん」をとがめる場面もあり、作中人物と現実の作者が交錯している(「第四の壁」を破る例でもある)。逆に、『ライ麦畑でつかまえて』のホールデン・コールフィールドは、周りの人物達を酷評しがちである。