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為程のことを語る

"日本の小説でいえば、夏目漱石の小説に出てくる人々も実に多彩で、魅力的です。ほんのちょっとしか顔を出さないキャラクターでも、生き生きとして、独特の存在感があります。そういう人たちの発する一言や、表情や動作が不思議に心に残ってしまったりします。漱石の小説を読んでいていつも感心するのは「ここでこういう人物が出てくることが必要だから、いちおう出しておきます」みたいな間に合わせの登場人物がほとんど一人も出てこないことです。"

「職業としての小説家」村上春樹

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