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福島県のことを語る

道は通れないところも多く、地元民しか知らない道ばかりのようで、集落を見るのはあきらめかけたけど、何年か前にパパリンといっしょに遊びに行った小浜が6号線からすぐだったので寄ってみる。

小さな漁港のわきに「ふらっと」っていう浜茶屋があって、地元のおばちゃんたちがやってた。客が食べたいもの頼むんじゃなくて、その日あるものが出てくる「オマケしすぎ」が名物。刺身にカレイやどんこの煮付けとサンマの八幡巻き、干物などなととパパリンがお酒をだいぶおかわりして3000円、お釣りがきたかもしれない。

「またじいちゃん連れておいで」と手を振ったおばちゃんの姿はもちろん、掘っ立て小屋の店の姿も、あの日あんなにうるさく干物を狙ってたトンビの姿さえない。

遠くには壊れた集落。その手前の浜に「中継所」とベニヤに書かれたトラックの操車所ができててガードマンが交通整理している。

港には朽ちた漁船が2隻とボートが何槽か打ち上げられてる。

それだけ。

海はかわらない。風光明媚な小さな湾のまま。