コンクリートの給水塔と煙突がくっついたような建造物でダーリンとピクニックをしている。
そこにダーリンの友だちだというものすごく色気のある鈴木亮平が現れる。
わたしは一目で恋に落ちたことを亮平も気づいたらしい。
ダーリンと亮平の間で「わたしを口説き落とせるか」という賭けになった。
ダーリンはどっかに行ってしまい、亮平がぐいぐい迫ってきて
「ああ、もうこれはダメ、落ちるわ」ってところで結婚指輪が目に入り
なんとか、必死に踏みとどまって誘惑を拒絶できた。
すると亮平が「賭けは、落とせるか、死ぬかだったから、負けた俺はここから飛び降りて死ぬ」
と言う、男の色気全開で。「どうせ、俺なんか生きていてもしかたない」のようなことをつぶやくが、ダーリンの話では、この亮平はすごく才能ある人(俳優ではないらしい)で、しかもとっくのとうに亮平の色気にやられているわたしは、このまま死なせるのは惜しいと考え始める。
「賭けには負けたね。でも、死なないって約束するなら、ヤってもいいよ」と提案する。
亮平の手引きで、塔のてっぺんから消防署の昇降機みたいな棒を降りて
建造物内部にある隠れ部屋に忍びこむ。
けっこう広い20畳くらいの部屋で、その2/3くらいを占める大きなベッドがある。
亮平に誘われて布団の中に入ろうとしたその瞬間、ベッドの反対側から数人の男女が起き上がって「誰だ?」「ここにわかる人がいないってことは部外者だね」「ああ、ここ内側から鍵がかかるからね~、(逢引目的のカップルが)入ってきちゃうんだよね」とか口々言いはじめた。
幸い着衣のままだったわたしたちは、いつの間にか持ち込んでいた大量の荷物をわたしがまとめ、亮平が運びだしては忍者のようにすばやい動きで塔の上にあげていた。作業中、わたしは「結婚指輪ヤバイ」と思って必死に外そうとするが、連中に見つかり「あれっ!? この人結婚指輪してるよ?え?不倫なの?ダンナなの?」とかヤイヤイ囃し立てられ、さらに記名入りの荷物からわたしの苗字が連中にバレて「○○コウイチさんかな、それとも○○××さんかな」などと亮平の名前当てゲームで盛り上がっていた。なんとか荷出しが片付いて、「すみませんでした、お邪魔しました」と挨拶すると案外、「まあ、がんばりなよ」とか「そんなこともあるからさ」とか好意的で拍子抜けした。
亮平、わたし、ダーリンの3人で建造物を出ると、すぐのところにテラスのあるログハウスがあってわたしがかつて常連だったジャズ喫茶のマスターとその常連客、Y兄弟とG夫婦がいた。みんなスキー仲間でもあり、これからスキーに行きそうな格好をしている。うれしくなったわたしは「ちょっとちょっと、みんなどうしたの、こんなところで」とさっそくみんなの集うテラス席の大きな木のテーブルの奥の席に乗り込んでいく。「久しぶり~」合戦し、マスターの隣に座りこんで「ちょっと、○○さん、元気~!」と、その腕をバンバン叩いたりと、みんなで大騒ぎ。そんな中、Y兄弟の弟が「俺、余命宣告出ちゃったんだよ。半年だって。俺には夏が来ないんだ」と告白し、丸い大粒の涙をボロボロ流している。「ええっ、うそっ、冗談じゃないようだね」と思う者の彼以外はうれしそうにわいわい騒いでおり、わたしもわいわいモードを選択する。
騒ぎの外で、マスター(面識あり)と「おっ!」とアイコンタクトを交わすダーリンと亮平の姿も視界の隅に入っていた。
- ------------- ダーリンを送り出してから二度寝して見た。
目覚めてどっと疲れた。こんな明晰夢は久しぶり。