「やあ、君。たこ焼きを一つもらえるかな」 作家はタコのエプロンをしたアルバイトらしき青年に声をかける。 「ああ、一つといっても、丸いのを1個、というわけではなくて、1ケースというか、1パックというのか……。なあ、君。たこ焼きの単位はなんだ?」