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連続はてな小説のことを語る

そのころ、スイスの山荘でパンケーキを焼いているティモシーのスマートフォンが「でれっでれー、でれれー、でれれれーん、でれれーん」と、鳴り響いた。画面に表示されたMの文字にティモシーは少し眉をひそめるが、迷わず通話のボタンを押す。
「やぁ、M。どうしたんだい?私はもう引退した身だが」
「やぁ、Mr.ダルトン。あなたの力は借りないつもりだったのだけれど、緊急事態だ。君の弟たちに危険が迫っている。すまないが、日本へ向かってほしい」
すると、轟音とともにヘリコプターが山荘の窓に横付けされ、くるりと軌道を変える。
「なんの音?」
彼シャツを羽織ったスイートハニィに軽く口付け
「パンケーキよりもお好み焼きがいいような気がしてきたんだ、ちょっと日本へ行って、お好み焼きの材料を買ってくるよ」
と言って、ティモシーは颯爽とスイスの山荘を出て行ったのだが、それはまだここでは重要ではないかもしれない。