【ガタカ観たよ】
・何もないと思っていたからできていたことから何かがはじまって、何もないと思っていなければ得られなかったことを得て、何もなくなくなっていくっていう感覚は、この作品ならでは。
・何か(誰か)の役に立てるというのが今自分がここにいる意味になるということ。それが欲しいんだよね、例えそれが依存であっても。
・出来のいい弟、妹をもつということは、時にとてもツラいことでもあるけれど、それでも兄弟、なんだよね。
・「こんな世界はよくない!変えてしまえ!」という押し付けではなく、「そういう中にも救いや希望という名の例外があっていい」というだけのこと。そこがいい。
・出てくる人がみんな優しい。嫌な人が出てこない。ガタカの半分以上は優しさでできている。
・静かだけれどとてもいい話。SFだから成り立つ話。
・静かだけれど、色々詰まっていて、でも特段大きな波もないのだけど、じっくりみっしり全編面白くて、それでいて2時間ない。マイケル・ナイマンの音楽もとても効果的だけど静か。だけど、この静かさの凪のような話の中でこれ以上の時間はもたないので、完璧な時間配分だと思います。
・こういう映画を伸び盛りの俳優さんたちがやってるのを観ると嬉しくなるよねー。
微妙・デル・トロのことを語る