【セルフホラー祭】
「イット・フォローズ」(2014年 原題: It Follows)
・「リング」みたいな伝染型ホラーのセックス編って感じ。彼氏とセックスしたら[それ]に呪われて、誰かとやって移さないといけないんだけど、その移したやつが死んじゃうとまた[それ]が自分に戻ってきちゃう、っていう話らしいんだけど、この「戻ってきちゃう」ってのがやだね。
・で、[それ]は貞子みたいに形が決まってないから、裸の女だったり、おばあちゃんだったり、死んだお父さんだったりするんだけど、自分か、呪われたことのある人にしか見えない。だから、どれが[それ]だかわからないんだよね。それがすごく怖くてよかった。「あいつが見えるか?」と周りの人に確認するあたりがよかった。こりゃ気が狂うな、って思ったわ。
・で、主人公のジョイは妹のケリーと幼馴染のポール(ジョイを思い続けるヒョロイ系男子)、ヤラ(メガネ女子)、グレッグ(チャラさのあるロン毛)とで抵抗するんだけど、セックスが絡むからの甘酸青春具合がなかなかに良くて、怖さよりそっちに気が行ってしまった。
・ヤラ「ジョイは?」妹「彼氏とデート」ヤラ「美人でムカつく」ポール「でも優しい」友達同士のこのやりとりが素晴らしいと思った。しかも外でカードゲームしながらしゃべってんのよ、この子ら。
「ザ・フィースト」(2008年 原題:FEAST←原題にないのに邦題でザが付くのはめずらしい気がする)
・アメリカのいかにもモンスター映画に出てきそうなバーにモンスターが出て、そこに逃げてきた夫婦とバーの常連が立てこもって闘う話。
・モンスターほとんど見えない系のやつ。グロいはグロいけど、それよりアホさが目立つ。ホラーっていうよりコメディ。紹介コメントが最高。
・女子供老人容赦なしなのはいいけど、重要なところは手ブレと暗さで見えない仕様。B級ならよくあること。
・ベン・アフレック、マット・デイモン、ウェス・クレイブンは制作!監督でもないし出演もしてないよ!
「エクソシスト」(1973年 原題:THE EXORCIST)
・いやー、もう、最高かよ!全然古くなんねーよ!なんなんだよ、これ!こええよ!
・この手の作品の完成系じゃないかと思う。怖くて面白い。
・むしろ神経症が身近になって、心療内科とかのハードルが下がって、うつ病とかに対する理解もある今、逆に怖さ増した感はある。
・マックス・フォン・シドーって、この時いくつ?40代?マジかよ!信じられねぇ!40年ずっとおじいちゃんじゃんよ!