id:ckagami
id:nodadaのことを語る

どこで聞いた話だったか忘れてしまったのですが…(たぶん新聞かな)…パンツスーツが今より一般的でなかった時に、女性(トランスなのかそうじゃないのか覚えていないのですが)がパンツスーツを自分の父親(仕立て屋さんだったそうで)に作ってもらって着たら、ものすごい違和感があったらしい。
衣服は社会的な記号だというのはよく聞く言葉ですが、今(外見的)女性がパンツスーツを着ても奇異には思われない。それというのも、女性用のパンツスーツって、男性用とかなり構造が違うし、着方のルールも違う。女性が着るものとしてのパンツスーツが定着していて、かつスカートとは違った意味合い(活動的とかバリバリな感じとか)が付与されている。
体型と身体的な性のイメージには密接な関係があるような気がするので、(洋服は特にシルエットを構築するタイプです洋服(しかもスーツはパッドとかで輪郭をきっちり決めてしまいます))体のラインにフィットする方が違和感が少ないようにも思います。
 
ものすごくマッチョなのにスク水が似合うというのは、(わたしは「レスリングのユニフォームみたい」という意見に賛成なのですが)肉体を露出させる方式としてスク水が有効に作用している感じがします。
構築された輪郭に、それにそぐわない(とイメージされている)身体を押し込めるより、露出させてしまったほうが美しく見える。
 
まあ高校時代体育祭で野球部連中がノリノリで女装して(確か、チアガール、だったような…)踊り狂っていたのを見たことがある身としては、それだけとは言い切れないんですけど。
「慣れ」とか「社会的によしとされている取り合わせか」とか「衣服に付与された記号と身体に付与されたイメージが合致しているか」とか。
わたしがその野球部の彼らに対して感じたのは「面白さ」なんですけど。体の線と服の線の両方を生かしつつ楽しそう、という現象に対する。