ちなみに(いい加減自分の記事に自分でreplyするのがいやになってきたが)五味文彦『院政期社会の研究』(山川出版社、1984)のあとがき(p493)には、
「「院政期政治史断章」は男色を扱った異色作である。院政期の政治史を考える時、この問題を抜きにしては語れないことは論文の内容を見て頂ければおわかりであろうが、何しろテーマがテーマだけに公表することにあまり気はすすまなかった。しかしテーマのひろがりがもつ重要性にかんがみ本書に収録することとした。本稿をなした時、院政期政治史がすべてこのテーマで理解できるのではと考えるに及んで、一時期院政期社会への興味を失なったことをおぼえている。」
とある。
ホモフォビア丸出しー。現代人の思想持ち込んで中世っつーカオスな時代を研究しようってのがそもそもの間違いだ! なんてナイーヴなことはわたくしは申しませんが(現代の思想をもちこまない研究なんてどこででもありえないからね)。
かがみのことを語る