3行でかけなかったのでこちらで。
「ハナミズキ」
・映画公開初日に見たの初めてだ！　でも結構空いてた（主演二人とも微妙に旬を過ぎた俳優だからかなあ）
・やっぱり映像が綺麗！！　北海道（釧路あたり）とカナダ（ノヴァ・スコシア）の風景が美しい。両方漁師町なのよね。（それなんてアリステア・マクラウド？　って言いたくなる）
それに比べると、ニューヨークや東京（高田馬場と渋谷）のしょぼさ（しょぼい描かれ方）がよく出ている。
・意外とそれなりに面白かった。北海道サイドの描写の生々しさが特に。
・活字教信者乙と我ながら思うが、2段組400ページくらいの長編小説で読みたかったなあ。キャラクターの深みと彼らを取り巻く文化の差異がもっと描けると思うの。新潮社あたりで出してくれませんか。でも作家名が思い浮かばない。日本人では無理か…？
・ヒロインの造形が中途半端な感じ。英語ペラペラになって国際的な仕事がしたい、ってそれ目的じゃなくて手段じゃん、英語しゃべれるようになって何がしたいの？　が見えてこない。だから就職活動うまくいかなかったんじゃないかなあ。なんで上智やICUじゃなくて早稲田なのか、とかね。まあ恋愛映画にそんな描写を求めんなって話ですけど…。
あとガッキーの英語がたどたどしくて、パンツスーツがあんまり似合ってないのでリアリティが…生田君の漁師姿がなかなかはまってたのとは対照的で。
ガッキー、どこまでも日本人的なんだよなあ（しかもVOGUEやFUDGEじゃなくてnon-noな女子）。だからこそ海外に出て行く必然性が薄いように見える。
・ヒーローが生業としている漁業で苦境に立たされ、ヒロインがニューヨークでジャーナリスト（？のように見えるんだけど、そこらへんもちょっと不明瞭なのよね）としてなんとかがんばる、この下降と上昇の対比が面白かった。
・高校時代が90年代後半、というのが恋愛映画の小道具としてうまく効いている。ネットも携帯もまだ今ほど普及してなくて。
・フォトブック、帰りがけの本屋で立ち読みしたが、「コレだけ読めば映画の大半がわかる…」という内容。