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散歩お散歩部のことを語る

久しぶりに歩いたら、新しい家がたくさん建ってて、あまりの見知らぬ街っぷりに、……ここは異境か? と思ってしまうほどだった。

薄暗い夕方と夜の淡いの時間、遠くの崖の上の黒い森、その地平線近くのグラデーションを作る雲、真新しいコンクリートの貯水槽、坂沿いに続く大きな家々、アスファルトに残された白チョークの落書き、時折漂う料理やコーヒーの匂い、その区画では各家に同じ形のオレンジの光のランタンみたいな灯りが玄関先に置かれていて…