横浜に行く用ができたので、突発的に一昨日午前中に神奈川県立近代美術館葉山館で須田国太郎回顧展見に行った。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2012/suda/index.html
大雨の日だったのでがらすき。ゆったり観られました。
画家がスペインに行って以降、画面が赤茶色になるのが面白い。日本の風景でも赤茶色。展覧会の壁を遠くから見ると全部なんとなく赤茶色。
京都行ったときに衝撃を受けた『修理師』にも再会できたが、あのときの感動はまったくよみがえってこず。絵との出会いも一期一会。
この人は画面にストーリーを描きこみたかったわけじゃなく、美しいと思ったから・絵として残したかったから描いたに過ぎないんだろうなあ。画家とわたしのようなストーリー中毒者では、絵に求めるものが違うわけです。
この方↓によると「西洋絵画の光ではなく、影を取り入れた、洋画家。」
http://museology.blog92.fc2.com/blog-entry-383.html
学生時代に行ったきりで久しぶりに訪問しましたが（だって遠いんだもん！）、変わりなくステキな景色、展示デザイン。大雨でさえなければ。

お向かいにある山口蓬春記念館にも行ったら、その前に見た須田作品の影響か、山口蓬春の絵が中身のない様式的なものに見えてしまう不思議。庭が綺麗でした。
記念館については下記が詳しく写真を載せています。実際、館内撮影禁止なのですが…
http://hayamacoop.blog134.fc2.com/blog-entry-115.html
こーんな画室で絵が描けたら最高だろうなあー。もっとも、解説文には蓬春夫人の話として「夏は暑くて素っ裸で描いていた」なんてありましたが（笑）