id:Mmc
コネタ何の報告かわかりませんがのことを語る

http://www.rikkyo.ac.jp/aboutus/philosophy/president/conferment/

「「考える」という営みは既存の社会が認める価値の前提や枠組み自体を疑うという点において、本質的に反時代的・反社会的な行為です。(中略)それは皆さんが、「徹底的に考える」という営為において、自分が社会的な「異物」であることを選び取った存在だということです。」

ようやく読んだ。終盤のこれは、選び取った人もいるだろうけど、そういうふうにしかできなくてそうなった人もいるよね。というか、出身家庭の環境から「徹底的に考える」ことはフツーだと思っていたわたしは、大卒で社会に出てそれはフツーのことじゃなかったと知って、けっこうびっくりした覚えがある。

もちろんそれまでも齟齬はいろいろあったけど、会社勤めをして経済社会に身を置いてみると、「そんなのいちいち考えなくてもいいじゃん」とか「みんなとおなじのほうがラクでいいでしょ」というプレッシャーが耐え難く、受験して大学院に行ったわけです。諸事情で研究者にはなれなかったのは残念だけど、「徹底的に考える」ことがフツーな人が一定以上いる、と肌身で実感できたのは収穫でした。