【釜石へのドライブ】
宮城県知事の要請もあって、急遽(以前から話はあったが)発表されたのでバタバタな決断で行った。
最初は東北道を利用して行くルートの予定が、事故渋滞があって千葉経由で常磐道へ。
去年いわき市までは行っているが、原発事故以来は南相馬や双葉、楢葉町など通過した事はなかった。
常磐道は対面通行の区間があるので80km制限もあるし、除染の廃棄物を積載したトラックも多かった。
一車線なので追い越し車線がある場所までは前を走るトラックも抜けないイライラもあったけど…
それはやっぱり道端に所々「現在の放射線量」表示を電光掲示板に読んでしまうセイもあったと思う。
最初に見掛けた時は0.7シーベルトとかで「ふーん、そんなもんなんだーよく解らないけど、1ないんだね」
確かに車窓から見えた景色には帰還してる人々の生活や除染作業してる様子が伺えたけれど…
ある場所で表示が「7.3シーベルト」を確認すると、その辺りの風景は人気が全く伺えなかった。
建物は新しそうな家々なのに、家の周りは雑草が生い茂り庭木の手入れもされず荒れ果ててる。
そんな風景の写真はとても撮る気になれなかった。もしも自分の家があんな風に荒れていったら…
畑や田んぼがあったであろう場所も除染はされていなかった。(しても無駄な場所だと指定されてる?)
でも空き地に廃棄物らしい塊の山が置かれている場所は見えた。
そして 短時間ただ通過するだけの私だけど、前をノロノロ走る車に「早く走ってよー」と苛立ってしまう。
何も見えないのに不安が大きくなって、一刻も早く通り抜けてしまいたい気分にさせられた。
以前見たチェルノブイリの何年後かの風景を思い出してしまう。(あそこまで酷くないにしても…。)
時間が止まったままだった。(戻る事はできないから)
その後、石巻へ行くと震災の爪痕は残ってる場所(空き地)も確かにあったけど建て替えられた店や
街中に大挙して現れたイベントの観光客やそれをしきる観光関係者の人達。
(迷惑もあるだろうし)無理してでも活気を取り戻そうとしてる。前に進んでる印象を感じた。