【景色の中で感じたこと】(ややネガティ部)
〔京都〕
鴨川の出町柳辺りを歩いたら、寒くて…この上流に下鴨神社があるんだな…
でも寒いから、豆餅を買いにふたばまで歩く事で精一杯だった。
川の水位が低くて(アレが飛び石なんだな…歩いて渡ってみたい!)しかし
やっぱり面倒臭い病が再発して河原に下りる事はなかった。
この辺りはカップルさえイチャつかない鴨川縁なのだと思うと、ホッとした。
〔大阪梅田周辺〕
迷子状態で…
自分が荷物を入れたロッカーを探してウロウロして、駅の外周を歩いた。
東京で言うならJRだけじゃなく私鉄の駅が絡み合う新宿か池袋みたいな印象。
あっちのデパートが大丸でココが阪急で…阪神デパートってあるんだーなんて
キョロキョロしながら、いつの間にか人気の少ない側の駅出口に近付いた時
ホームレスの人が座り込んでいる姿が見えた。都会では珍しい事ではないが…
数メートルの間隔で座ってた彼らの前には、募金箱的なヤツが置かれてる?
都内でも名古屋でも横浜にだってホームレスの人は居るけど、物乞い行為は…
日本で最後に見たのは子供の頃以来だったので、軽く衝撃を受けた。
もちろん外国でタイやベトナムでは居るだけじゃなく、追い駆けて来るアグレッシブ
乞食って呼んでた怖い人が少なからず居た。(もう職業みたいな人達)
日本では根拠は無いが殆ど居ないと思ってたけど、梅田駅周辺にも存在してた。
さっき通った阪急の駅からJR側へ行く時の雑踏では全く存在しなかったのに
大して離れていないコチラ側の通行量の少ない場所は別世界みたいだった。
昔、子供の頃最後に見た人は父曰く「戦争で負傷したフリをしているだけだ」
復員兵の服装をした老人は片足で、なぜそうなったかを紙に書いてたが…
父は「もし本当に負傷兵なら、恩給が貰えて乞食なんかするわけない」と言う。
そして「見るな!同情して騙されるんじゃない」と私の手を引いた。
多分アレは小学校の低学年頃じゃなかったかな?子供心に複雑な気持ちだった。
横溝正史原作の映画に出て来るような復員兵のイメージだったのだ。
どこか自分の中でホームレスの人と父の言う乞食(詐欺)は違うんじゃないか?
都会の駅で初めて長髪でヒゲモジャのぷーんと臭う人達を見掛けた時も
別に彼らが物乞いをしているワケじゃないし、気にしなければ良いだけだと思ってた。
昔は西新宿へ行く途中によく見かけたダンボールも河原で住んでる人も
家が無いだけなんだと、だから路上に仕方なく住んでいるのだろうと思ってた。
だって別に「金を恵んでくれ」なんてセリフは一度も聞いた事がなかったから…。
でも実際は都や警視庁の路上の取り締まりがキツかったりで排除されたんだよね。
何か人通りの多い賑やかな道とのギャップが…今まで気付かないフリしてた自分が
ホームレスの人の中で何割の人がプライドなんて言ってられない状況なのか?
そうゆう人が存在する現実に直視する事さえしてなかったんだなーと思った。