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でこぽんのことを語る

【読書(ホラー)】

私は毎月角川ホラーと竹書房のホラー文庫を買って読んでる。
角川はほぼホラー小説で竹書房は一応実話ベースの短編集みたいな感じで、ホラーでも微妙に異なる。
(まぁ映画でもホラーって大きいジャンルの中で『SFホラー』とか『スプラッター』とかあるみたいに)
もう〇十年はホラーを読んだり観たりしてるので「ホラーだけどほのぼの」「ホラーって言うかコメディ?」
自分の中でホラージャンルに入れて良いのかどうか(認めたくない)ホラーも存在して、出会うとガッカリだし
文庫であっても640円支払って買った場合は「損させられた感」が読後纏わり付く。

今回の大石圭の『百二十歳の少女』は…久々に買うんじゃなかったホラー。(もう即ブックオフへ行きたいほど)
この人のピークって『呪怨』なのだろうな…もう近年はSMホラーの著者って呼んでも良いとさえ思う。
SMなのでエロ要素が多い描写とか出て来るけど、ワンパターンなんだよね。全然エロティックに感じられない。
そして気持ち悪い=身勝手なS男っぽさが前面に押し出されてて、ホラー的な不気味さや怖さじゃないの。
出て来る被害者に近い女は服装の描写が女目線で書いてるつもりでも、男の視点で書かれててリアリティー無し。
男性読者向けだけに書いてるなら、それでウケる人が居るなら良いのかもしれないけど怖さは本当に無い。

ホラーやファンタジーな作品って実際に見たり体験出来ないからこそ、描写力やストーリー展開が難しいと思う。
何となく想像出来ちゃうような下品なエロビデオ的なキャスティングとか単語って、逆に恐怖が褪めちゃう。
もうさ、いっその事ホラーって枠に縛られることなくエロ系な小説を書いていたら良いと思うよ。
それなら私みたいなホラーファンも間違って買ってしまう事も無いから、腹が立たないと思うし。