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あやのことを語る

わたしは体に難を抱えたと知ってそれまで感じた事の無い恐怖が襲って来たのは3日目で、初めて未来に絶望したし、怯えながら生きるなら…いっそ自分で終えた方が楽だと考えた。
なんでわたしが?なんで?動物虐待とかしてる人が平気で生きていて、なんでわたしが?ってすっごい嫌なことばっか考えた。
でもなんか毎日朝は来るし、徐々に思った事は、ああ私で良かった。きなこが苦しまなくて良かった。あずきが苦しまなくて良かった。私で良かった、って心から思った。
わたしには生きる縁があるって思った。
あとはいっぱい頭に浮かんだのは、わたしの前に迫る真っ暗闇から笑顔の母と亡くなった父がすごい光でわたしを守ってくれているところ。すごいリアルにいつもその映像が浮かんだ。
多分父は側に居てくれたんだろうなあ、って思った。
あとは時間が少しずつ少しずつ解決してくれた。
時間は優しい。

わたしは今、病名がつく前とほとんど変わらない生活をしている。
毎日楽しい。
優しい気持ちとか、たくさんの思う気持ちがどうか伝わりますように。