渋谷パルコ劇場で「メアリー・ステュアート」を観てきました。
まずお話が難しかった!(ノ∀`*)
中世ヨーロッパよくわからん。宗教改革とか背骨になる部分の理解が私に足りなすぎて本当に勿体ない、もっともっと全身全霊でこの世界を堪能したかったです。
休憩なし約100分の舞台。中谷美紀ちゃんと神野三鈴さんの完全二人芝居で、音楽もリュート奏者の生演奏とほんの少しだけ効果音があるくらいの美しいものだけが揃った世界だった。
美紀ちゃんは主にメアリーステュアートとエリザベスの侍女ナニーを演じ、神野さんはメアリーの乳母ケネディとエリザベスを演じられたのですが、これ、恐いくらいに凄かった。女優さんすごいな。
場面毎に配役が変わるとかではないのです。数分間隔で美紀ちゃんはメアリーからナニーになり再びメアリーに…神野さんはケネディからエリザベスにって言う…本当に圧巻でした。
舞台転換も一切無くて、同じ衣装で違う役を演じるのです。
蹲ったナニーが立ち上がり一歩踏み出したらもうメアリーになっているとかなのです。
声の出し方や演じ方が違うのはそれは当たり前なのだけれど、スーッと違うものが流れて、空気や気品が違うと言うか。
その役の変わり方は様々で色んな表現・演出で見せてくれたのだけれど本当に素晴らしかった。
舞台手前にいたメアリーが舞台上を一周して戻った時にはナニーに変わってるのとか鳥肌立つ。
すごい。本当にすごい物を見せて貰えた。
だからこそお話をもっともっと理解したかった。
最小限の舞台装置で、ないものがあるように見え、居ない人が居るように感じ、2人の女優さんの創る世界は本当に極上の素晴らしい世界でした。
美紀ちゃんは夢のように美しくて上品で、でもその美しさにちっとも頓着せずお顔を歪め声を張り上げ、そうそう着替えとかも舞台上なので(奥の方で)、黒のスリップ姿からメアリーステュアートが斬首台に上る時を表す深紅のドレスに着がえる姿とかほんと綺麗で綺麗で。
あと歌ってた!まさか美紀ちゃんの生歌聴けるなんて思っていなかったからちょっと泣いてしまったよね!
今日が千秋楽だったからかな、最後スタオベになった時に神野さん涙をふいてらした。美紀ちゃんがリュート奏者さんに耳打ちして、一節演奏もして下さって、もう感動したよう。
どうか私の感じた感動や興奮や感謝が舞台上のお三方に伝わりますように、って念じてきた!
最前列で拍手されていた女性の方に、最後舞台袖に帰って行くとき美紀ちゃんが手を振って応えていてちょおおおおおおおおおお羨ましかったYOヾ(o´∀`o)ノ
新潟公演行きたかったなーーー